ばななさんのエッセイ集、「
人生の旅をゆく」を読み終えた。
この本を買った日のことをとてもよく憶えている。
その日、私は8月の最初に弘前でやる写真展のタイトルをずっと
考えていて、「旅」という言葉を入れることは決めていた。
最近、「旅」という言葉が自分の中でキーワードだったので。
でもなかなか、これだ!っていうタイトルが思いつかなくて。
その日は六本木にいたので、帰り際に青山ブックセンターに
寄って、この本を新刊本コーナーで見つけた。
それまでは、何か旅を意味する英語のタイトルを一生懸命
考えてたけどばななさんのこの本のタイトルをみて、
かっこつけないで、日本語にしよう!と思った。
そして、決めたタイトルが「旅はつづく」。
ばななさんは、このエッセイ集の中で、いろんなエッセイを通して、
ひとつのことを繰り返し伝えようとしている。
それは、あとがきから抜粋しますが
「人生は自分のもので、そして思い出を、絶対に人にはゆずることの
できない、自分だけのものすごい、でっかい、たくさんの、
かけがいのない、びっくりするような、
お墓に入る時ににんまりしちゃうような、思い出を作ろう!」
ということです。死ぬ時は思い出以外のものは何も持っては行けないと。
そう考えたら、人生なんでもありな感じがして、楽しみになってきた!