A Piece of Future

昨日、野音にFishmans＋のライブを観に行って来た。
私がFishmansを好きになったのは、もうサトちゃんが亡くなった後なので
オリジナルメンンバーのライブは観たことがない。今までは、
サトちゃんじゃない人達がFishmansの歌を歌うのは聴く事を避けて来た。
でも、先日、欣ちゃんにライブ撮影でお会いする機会があり、
私の中で勝手に過去の伝説の人達になっていたFishmansが、急に、
過去の人達ではなくなった。
今、生きてる人達が作るFishmansのライブを聴いてみたいと思った。
多分、それは３月１１日の地震のことも関係してると思う。

昨日の野音は始めから終わりまで雨で、途中、レインコートを着てても
首から雨が入って来るくらいの天候だったけど、欣ちゃんがあまりにも
ずっと嬉しそうな笑顔だったから、雨なんて気にならなかった。
今回のライブの発起人だったサトちゃんのお父さんは残念ながら、３月に
亡くなられてしまったそうだ。でも、サトちゃんもお父さんも、今、きっと
ここに聴きにきてるんだろうなぁと思った。

UAが出られなくなっちゃったのは本当に残念だったけど、タカシ君の
歌声はいつもながらに素晴らしかった。ハナレグミのライブを何度も
観て来た私には、ちょっと物足りない感じもしたけど、それは、タカシ君の
Fishmansに対する敬意の現れの姿勢だったんだと思う。
そして、初めてライブで観ることができた七尾旅人さんの歌があまりにも
素晴らしくて、一瞬たりとも目が離せない感じだった。
Sound Effectの飴屋さんとEngineerのzAkさんの組み合わせも最強だったなぁ。

このライブを観て、今、生きててよかったなぁと思った。
ライブはもちろん素晴らしかったけど、それだけじゃなくて、
個人的にいつも支えてくれてる友達が隣にいて、自分の人生を
この人の存在なしでは考えられないというくらいの大切な人も
同じ空間でライブを観ていて、私にとっては特別なライブだった。

ライブの後は、濡れた服を着たまま震えながら、ごはんを食べるお店を探し、
温かいお茶を飲んで、温かいタイ料理を食べて幸せな気持ちになって
帰った。温かいって素晴らしい・・・。
帰り道で、ライブ前に入り口でもらったキーホルダーを
取り出して見てみたら、裏側に
「Thisi is sent fromSato Family.
The picture on this charm was drawn by Shinji Sato himself.
　Please accept this present as their deep gratitude with lots of love.」
と書かれていた。ずっと大切にしよう。