半年間に渡って撮影させていただいた、清川あさみさんの水戸芸術館での
展示カタログでありドキュメンタリー写真集でもある「COLLECTING」が
出来上がった。
この本の撮影が始まったのは、今年の5月頃だった。
初めて清川さんのアトリエに伺った時、机の上に活けてあった白い百合の花と
凛とした清川さんの横顔が印象的だった。最初の撮影が終わって私達がアトリエを
出る際に「楽しかったー!」と華やかな笑顔で言ってくれて、
とても嬉しかったなぁ。
最後の撮影の日は、この本の撮影が終わっちゃう事が淋しくて、
泣きそうになった。
初めて、私のポートフォリオを観た時に「いつか撮ってほしい人がいます。」と
言って、私と清川さんの縁を繋いでくださった、求龍堂の編集の深谷さん、
ありがとうございました。
仕事という概念を越えて、ただただよい本を作ろうという同じ気持ちで、
最後までやれることは徹底的にやって、こんな本が作りたいという思いを形に
してくれたデザイナーの石井さん、ありがとうございました。
私の気が済むまで自由に展示撮影をさせてくれて、展示撮影の最後に筆の
置き場所を用意してくださった、水戸芸術館の芸術監督、浅井さん、
ありがとうございました。
そして、たくさんの美しい作品と、清川さん自身が放つ強い光を惜しげもなく
見せてくださった清川あさみさん、ありがとうございました。
美しい物は、無条件に、人にエネルギーを与えてくれると思う。
「COLLECTING 」は美しい物がたくさん詰まった、宝物箱のような本です。
みなさん、ぜひ観てください。