奈良さんのドキュメンタリー映画「NARA」の完成披露を観る為に
青森県立美術館の映画祭に行ってきた。
せっかくなので、その日は気合を入れて、朝から映画三昧。
まず「シャガール ロシアとロバとその他のものに」。
シャガールのドキュメント映画だ。動くシャガールを初めて観た!あのくらい巨匠
になっちゃうと、もはや動いて話してるだけで感動的だ。シャガールの名言がたくさん
出てきて、メモを取りたかったけど、暗闇の中では無理なのであきらめた。
メモしなくても心に残ったのは
「愛は最高のマチエールだ」という言葉と
「目に見えている物ではない内なるものを表現するんだ」
という言葉。同感。
2本目は「青森の顔 縄文の顔」。
アラーキーが青森の人たちの顔を写したプロジェクトの撮影現場をまとめたもの。
とにかくアラーキーがおもしろい。そしてすごいエネルギー。私は人を写す時、あまり
被写体に対して色々言わない。でも自分が写される立場だったら、アラーキーみたいに
言葉に出してたくさん誉めてくれたりする写真家の方がいいな・・・。
3本目はいよいよ「NARA:奈良美智との旅の記録」。
まずね、オープニングの画像がとても好き。坂部さんと一緒にいろんな場所で奈良さんを
撮影してきた私としてはとてもぐっとくる。
これからこの作品を観る多くの人たちの為に内容は書かない。
私もちらっと何箇所か映ってるので、観た人は探してください。
私はこの映画を観て、この日2回泣いた。1回目はAtoZの完成した会場風景を観て。
今はもうなくなっちゃった街。今更ながらほんとうにすごい展示だったんだなって思った。
2回目はエンドロールに柴さんの名前を見つけた時。
多分、この作品は観る時期や自分の状態によってもどこが刺さるか変わってくるのだろう。
もう少し時間を置いて、また観てみたい。