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３月２日
昨夜は徹夜でスライド編集をしたけど、結局終わらず。PCを持って京都へ
出発。京都に到着後、ホテルの部屋にこもってひたすら編集のつづきをやる。
夕方、shin-biへ行って田村さんに挨拶。５０人くらいの方が予約をしてくれてる
とのこと。がんばって編集しなければ・・・。夜まで引き続き編集をして、青幻舎
と赤々舍に挨拶に行く。社長がごはんに誘ってくれたので、近くのお店へ。
「これから仕事するんだからたくさん食べなさい。」などと言って、社長が
いろんなものをじゃんじゃん頼んでいた。父親みたいだ・・・。
東京出張から戻ってきた姫野さんも途中から合流。おいしいものを
好きな人たちと食べているっていう状況なのに、自分がちゃんとスライドショウの
準備を終わらせてこなかった為に、明日までにちゃんと編集が終わるか不安で
この時間を楽しめなかった。自業自得。
０時頃店を出て、赤々舍へ。姫野さんと新庄君にスライドを見せて、どういう
方向で編集するかアドバイスしてもらうことにする。
自分ではかなりカット数を減らしたけどまだ３０００枚あるスライドを明日までに
１８００枚以下にしなければならないのだ。
ふたりにはざっと見てもらってひとりで編集作業をするつもりだったけど、
１枚１枚その写真を入れるか入れないかをふたりも一緒に見てくれている。
本当に申し訳ない・・・。横トリの写真を編集している時に姫野さんに
「あまりにも雅子さんの気持ちが出過ぎていて、危険な写真。」と言われる。
やっぱりわかる人にはわかっちゃうんだな。姫野さんが指摘した写真を
撮ったその日、私は個人的なことで、立っているのも辛いくらいの状況にいた。
でも写真を撮るということが自分にあった為に、立っていられた。
その時、自分に写真があってよかったなって思ったんだっけなぁ。
姫野さんは夜中、甘くてふわふわしたものを食べつつ、お湯割りを飲みつつ
ザクザク編集してくれた。そして途中から、新庄君に交代。明け方まで編集を
してふたりは仮眠。編集する私の両脇で眠るふたりの寝顔を見て、
幸せな気持ちになった。いつか自分の作品集が出せることがあったら、その時は
必ずこのふたりと一緒に本を作りたい。今回のスライドショウは、元々、AtoZの
最後に弘前に来たふたりにAtoZのドキュメントをチラッと見せたところ
関西でスライドショウをやらない？って言ってくれたのが始まりだった。
普通、スライドショウのようなイベントって新刊本の宣伝の為にとか何かしら
お金が絡む時に行われることが多い。でも今回はそうではなくて、単純に、
写真をいいと思ってくれて、このイベントが赤々舍にとって金銭的にプラスに
なるわけではないのに、こんなにまでしてくれて・・・。
朝になって姫野さんは帰って行った。私もその後いつのまにか寝てしまって、
気づいたら朝の光が燦々と降り注いでいた。

３月３日
かなり眠そうな新庄君と最後の編集。お昼頃に一応完成！
もう時間がないので、赤々舍のシャワーを借りて、着替えてshin-biへ。
あおやんと通しでリハーサルをする。かなりよい感じの選曲！話を聞いてみたら
実際に制作現場でかけていた曲を選んでくれたとのこと。すごい！
今日はひな祭りなのでウェルカムドリンクとして、ビールやウーロン茶の他に甘酒
を新庄君に買い出しに行ってもらう。
その後、ゆうじさんと姫野さんと共に、トークショウの打ち合わせ。
開演時間ギリギリに会場に戻ると、たくさんの人が！一瞬緊張したけど、
あちこちに見慣れた顔が見えて、ほっとする。
そしてスライドショウ、スタート。今回の編集の仕方は、今までの自分にはない
感じだったので、自分のスライドショウながら新鮮。
そしてスライドショウが終わり、トークへ。司会進行の姫野さんの目には涙が
光っていた。それをみた時に、ああ、それだけで、京都でスライドショウをやって
よかったなぁと思った。スライドが終わったら、もうなんだか自分の役目は
終わったような気がしちゃって、普通にゆうじさんの話に聞き入ってしまった。
まぁ、私の言いたいことは、写真で全部語っているからいいのです。
イベントが終了して、近くの居酒屋で打ち上げ。旅の途中で出会ってきた
たくさんの大好きな人達が遠くからも来てくれた。話したいことは色々
ある気もしたけど、２日間の徹夜でさすがに体力の限界値に近づいていて、
眠すぎて話せずちょっと悲しい気持ちになった。でも、いろんな場所で
出会った人達が今自分の目の前にいて、一緒に飲んでるっていうだけで
幸せな気持ちになる。お店を出てみんなの集合写真を撮って解散。
タクシーでさきちゃんとオモニとみすずちゃんの家へ。さきちゃんが相当
酔っぱらって、変な踊りをしたりしておかしかった。

３月４日
午前中、みすずちゃんと一緒に卒展を観に行き、会場を案内してもらう。
偶然、きっくとも会えて、一緒に周る。そしてベンチに座っていろんな話をする。
ふたりとも、今年大学を卒業。大きな選択の時だ。何も決まってないということは
これからなんでもありということだ。ふたりとも、今のまっすぐさを失わないで、
自分らしく生きていけますように。
その後、新庄君と待ち合わせて、martahへ。今日は夜、空気公団のライブの為
１５時閉店だったのに、こゆきさんがちゃんとランチを食べられるように手配して
くれていた。そして、なんとリハーサル中の中、曲を聴きながらランチという
すばらしいランチタイムだった。店の外から光が差し込んでいて、気持ちのいい
音楽が流れていて、おいしいものを食べて。今までずっと自分にとって大切な
存在であり続けてるこゆきさんと、新しく自分にとって大切な人になった新庄君が
楽しそうに話している光景は幸せな光景だった。こうやって、自分を通して、自分
の好きな人達が繋がっていくのは楽しい。社長ともちょっとだけだったけど会えて
よかったな。
店を出てgrafへ。まず工房へ行って、ゆうじさんに挨拶。やっぱり工房がgrafの
中でいちばん落ち着くなぁ。その後gmでシアターの展示を観る。コニタンやDr.
とも会えた。でも今日もゆっくり話せなかった。奈良組のみんなとはいろんな
場所で何度も会ってるけど、お互いがいつも移動してるので、なかなか
ゆっくり話せない。でも、また金沢で！次にいつ会えるかがわかっていると、
別れの寂しさが小さくてすむ。
そして、急いで奈良へ。前から東大寺のお水取りという行事に行ってみたかった
のだけど、ちょうどこの時期がその行事だったので、かなりの強行スケジュール
だったけど、今回は奈良にも行くことにした。時間的に間に合わない感じで
諦めかけたけど車を停めて、奈良公園を駆け抜けて、二月堂へ。間に合った！
たくさんの人が静かに松明の火を見つめていた。
火って人の心を引きつける何か特別な力があるなぁと思う。
行事が終了した後に、階段を上って本堂に行ってみる。たくさんの灯り、
ろうそくの火、星空、奈良の街の夜景。ものすごく美しいものをたくさん観た。
駐車場へ向かう帰り道、１頭の鹿が目の前を横切っていった。月がとても明るく
輝いていて、なんだか不思議な感じ。
今度はゆっくり奈良に来てみたい。
京都に戻って、何を頼んでもおいしいという中華料理の店に行く。本当に何を
頼んでもおいしかった！
今日はたくさんのいいものを見た。スライドの編集のし過ぎかもしれないけど、
今日見たいろんな瞬間が静止画のように見えた。

３月５日
さすがに今日は早起き出来ず。作品搬出の為、みすずちゃんはもう出かけていた。
さきちゃんがお茶を煎れたりパンを焼いてくれた。なんだか弘前のイリゴ
マンションでの生活を思い出す。
帰り支度をして、出町柳にあるおいしいパン屋さん柳月堂でパンを買って
バスで京都駅へ。荷物を預けて、さきちゃんと別れ、少しだけ京都散策。
街をゆっくり歩いたのは今日が初めてで、梅の花や木の枝についた雨の雫などを
見ることができて嬉しかった。やっぱり京都はいいなぁ。歩いてるだけで嬉しい
気持ちになる。京和ろうそくの店でおみやげを買って、念願の東福寺へ。とても
広いお寺なので、ほんの一部分しか見られなかったけど、庭を見ながらぼーっと
できて満足。またゆっくり来たい。急いで四条の方へ戻り、足袋屋さんで
友禅染めの足袋を購入。そして、青幻舎と赤々舍へ挨拶。
本当にお世話になった。お金では買えないこんなにたくさんのものをもらって
何でお返ししたらいいのだろう・・・。
いい写真をたくさん撮って、社長や姫野さんと新庄君にまた見せに来よう。
その後、急いで京都駅へ。さきちゃんと友子さんと待ち合わせてごはんを食べる。
そして新幹線で東京へ。あまりにも眠すぎて、途中一度も起きずに熟睡。
今回のスライドショウは、単に楽しかっただけではなく、自分の写真を
見つめなおすよいきっかけになったと思う。
そしてやっぱり楽しかった！またどこかで、できたらいいなと思っている。