この間、赤々舍で行われた映像の上映会に行ってきた。
エリックが先日、中国に作品撮影に行った時の撮影風景を大川さんが
動画で撮影したもの。あまりにも、衝撃的すぎて、その日の夜はほとんど
眠れなかった。
エリックは、通りすがりの人や街で見かけた人達をすれ違いざまに、ものすごい
至近距離からストロボをたいて撮り続けている。話には聞いてたけど、その
あまりの距離の近さや、被写体に向かって行くエリックの精神の強さや、
街を駆け抜ける軽やかさにうちのめされた。
冷徹なまでのエリックの被写体に向かっていく姿に、同じ写真を撮る者として
嫉妬と羨望をおぼえた。
写真を撮ることをshootingとも言うけど、写真を撮ることはまさに、撃つこと
なんだなと思った。覚悟をもって臨まなければ。
昨夜は、テレビで荒木さんのドキュメントを観た。
妻の陽子さんが亡くなった時、その死に顔を全身の愛で撮ったと言っていた。
それが陽子さんに対する最後のラブレターだったって。
私が写真を撮ってる理由もこの時の荒木さんの気持ちとおんなじだ。
心を動かされた人や風景やものや瞬間への愛なのだと思う。